1 つまり、こういうことです。相続人は、全財産の持ち主なのに、子どもであるうちは奴隷と何も変わらず、
2 父が定めた日までは、後見人や管理人の下にあります。
3 同じように私たちも、子どもであったときには、この世のもろもろの霊の下に奴隷となっていました。
4 しかし時が満ちて、神はご自分の御子を、女から生まれた者、律法の下にある者として遣わされました。
5 それは、律法の下にある者を贖い出すためであり、私たちが子としての身分を受けるためでした。
6 そして、あなたがたが子であるので、神は「アバ、父よ」と叫ぶ御子の御霊を、私たちの心に遣わされました。
7 ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神による相続人です。
8 あなたがたは、かつて神を知らなかったとき、本来神ではない神々の奴隷でした。
9 しかし、今では神を知っているのに、いや、むしろ神に知られているのに、どうして弱くて貧弱な、もろもろの霊に逆戻りして、もう一度改めて奴隷になりたいと願うのですか。
10 あなたがたは、いろいろな日、月、季節、年を守っています。
11 私は、あなたがたのために労したことが無駄になったのではないかと、あなたがたのことを心配しています。

今日のみことばの要約

相続人が子どもであるうちは後見人や管理人の下にあるように、私たちもこの世のもろもろの霊の下に奴隷となっていました。しかし時が満ち、神はご自分の御子を遣わし、律法の下にある者を贖い出し、子としての身分を与えられました。それなのに、もろもろの霊に逆戻りすることは愚かなことです。

みことばから

奴隷と子ども (4：1〜7)
父の全財産は、子どもが相続しますが、子どもが幼いときは後見人や管理人が管理します。パウロは、このことを通して神の民と律法の関係を説明しています。イエスが来られる前、私たちは「この世のもろもろの霊」、すなわち律法の下にいました（3節；3:25）。時が満ちると、神は、律法の下にある者を贖い出すためにご自分の御子を遣わされました（4～5節）。そして、御子の御霊、すなわち聖霊を私たちの心に遣わし、神を「アバ、父よ」と呼ぶようにされました（6節）。私たちは、神の奴隷ではなく子どもであり、まことの自由と権威が与えられているのです。ご自分の御子を惜しみなく死に渡された神は、御子とともにすべてのものを私たちに恵んでくださいます（7節、ロマ 8:32）。

- イエス・キリストにあって、私たちの身分はどのように変わりましたか。神の子どもとして大胆に行うべきことと避けるべきことは何でしょうか。

奴隷に戻ろうとする愚かさ (4：8〜11)
子どもの身分を捨てて奴隷に戻ろうとすることは、いかに愚かなことでしょうか。パウロは、ガラテヤの聖徒たちの愚かな行動を、日、月、季節、年を守ることと関連づけています。これは、季節と関連する律法を守ることでもあり、福音を受け入れた異邦人たちに律法遵守を強要した偽教師たちの誘惑に陥ることでもあります。福音から外れたガラテヤの聖徒たちの行為は、御霊によって始まったのに肉によって完成しようとすることで（3:3）、パウロの労を無駄にすることでした（11節）。私たちはイエス・キリストの福音にあって、神の子どもとしての自由と特権を与えられました。ですから、二度と過去に戻って、神ではないもの、すなわち宗教儀式や律法主義などの奴隷になってはいけません。

- ガラテヤの聖徒たちがもろもろの霊に戻って奴隷になり、守っていたことは何ですか。あなたが二度と捕らわれてはならないものは何ですか。

きょうの祈り

信仰が弱くなり、律法に捕らわれて自由を失った私をあわれんでください。十字架の血で代価を払って神の子としてくださったことをいつも覚え、罪の奴隷ではなく神様の子どもとして生きることができますように。父なる神様と日々親密感を深めていけるよう導いてください。

*リビングライフの文章のコンテンツ著作権は、ツラノ書院にあります。