12 兄弟たち、あなたがたに願います。私もあなたがたのようになったのですから、あなたがたも私のようになってください。あなたがたは私に悪いことを何一つしていません。
13 あなたがたが知っているとおり、私が最初あなたがたに福音を伝えたのは、私の肉体が弱かったためでした。
14 そして私の肉体には、あなたがたにとって試練となるものがあったのに、あなたがたは軽蔑したり嫌悪したりせず、かえって、私を神の御使いであるかのように、キリスト・イエスであるかのように、受け入れてくれました。
15 それなのに、あなたがたの幸いは、今どこにあるのですか。私はあなたがたのために証ししますが、あなたがたは、できることなら、自分の目をえぐり出して私に与えようとさえしたのです。
16 それでは、私はあなたがたに真理を語ったために、あなたがたの敵になったのでしょうか。
17 あの人たちはあなたがたに対して熱心ですが、それは善意からではありません。彼らはあなたがたを私から引き離して、自分たちに熱心にならせようとしているのです。
18 善意から熱心に慕われるのは、いつでも良いことです。それは、私があなたがたと一緒にいる時だけではありません。
19 私の子どもたち。あなたがたのうちにキリストが形造られるまで、私は再びあなたがたのために産みの苦しみをしています。
20 私は今、あなたがたと一緒にいて、口調を変えて話せたらと思います。あなたがたのことで私は途方に暮れているのです。

今日のみことばの要約

パウロが最初に福音を伝えたとき、聖徒たちは肉体の弱かった彼を、神の御使いやキリストであるかのように受け入れました。しかし今では、引き離そうとする人たちのせいで、パウロの敵のようになってしまいました。パウロは、彼らのうちにキリストが形造られるまで再び産みの苦しみをしていると告白します。

みことばから

パウロを歓迎した聖徒たち (4：12〜15)
パウロのことばは、信頼関係に基づいています。パウロは「肉体の弱さ」のゆえにガラテヤの聖徒たちに福音を伝えたと言います（13節）。肉体の弱さとは、別の手紙で言及された「肉のとげ」（Ⅱコリ 12:7）だと思われますが、目と関連する疾患（15節）やてんかん、あるいはマラリアのような風土病とも考えられます。彼らと初めて会ったとき、パウロは肉体的に弱い姿でしたが、ガラテヤの人々はそんな彼のことを蔑んだり嫌悪したりせず、霊的な親として神の御使いであるかのように受け入れました。互いに尊重し、信頼する関係は、福音を伝える際にとても重要です。信徒の歓待は、働き人が福音を大胆に伝えるのに大きな力となり、その結果、信徒は福音の真理の中で天の祝福を味わいます。

- 偽教師たちが来る前は、パウロと聖徒たちとの関係はどうでしたか。働き人を尊重し、歓待することは、あなたの信仰にどんな有益を与えますか。

聖徒たちのためのパウロの苦しみ (4：16〜20)
主の働き人が本物かどうかを見分けることは重要です。パウロは、ガラテヤの聖徒たちを正しく導くためにいのちを尽くして労しましたが、偽教師たちは聖徒たちをパウロから引き離し、自分たちについて来させようとしました。その結果、偽教師たちに惑わされた聖徒たちとパウロの関係が疎遠になりました。パウロはこれに屈せず、聖徒たちが再び福音に堅く立てるように、産みの苦しみを惜しみませんでした。産みの苦しみには、律法の奴隷になろうとする人々に、彼らが聞きたがらない真理のことばを語ることも含まれます。働き人と信徒は、霊的に親子のような関係です。困難があったとしても、つまずいた信徒を立ち上がらせ、キリストのかたちに至るまで労する働き人が、まことの働き人です。

- 偽教師たちが聖徒たちに熱心に近づいた理由は何ですか。再び立ち上がらせるために、あなたが産みの苦しみをすべき対象はだれでしょうか。

*リビングライフの文章のコンテンツ著作権は、ツラノ書院にあります。