11 ご覧なさい。こんなに大きな字で、私はあなたがたに自分の手で書いています。
12 肉において外見を良くしたい者たちが、ただ、キリストの十字架のゆえに自分たちが迫害されないようにと、あなたがたに割礼を強いています。
13 割礼を受けている者たちは、自分自身では律法を守っていないのに、あなたがたの肉を誇るために、あなたがたに割礼を受けさせたいのです。
14 しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが、決してあってはなりません。この十字架につけられて、世は私に対して死に、私も世に対して死にました。
15 割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。大事なのは新しい創造です。
16 この基準にしたがって進む人々の上に、そして神のイスラエルの上に、平安とあわれみがありますように。
17 これからは、だれも私を煩わせないようにしてください。私は、この身にイエスの焼き印を帯びているのですから。
18 兄弟たち。私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。アーメン。

今日のみことばの要約

肉において外見を良くしたい者たちが割礼を強いるのは、十字架のゆえに迫害されることを恐れ、また肉を誇るためです。しかし、身にイエスの焼き印を帯びているパウロには、キリストの十字架以外に誇りとするものはありません。大事なことは、割礼を受けているかいないかではなく、新しい創造なのです。

みことばから

十字架だけを誇るパウロ (6：11〜14)
私たちの誇りは、イエスの十字架であるべきです。十字架の道はユダヤ人にとってはつまずき、異邦人にとっては愚かなものですが、救われた私たちには、神の力、神の知恵です（Ⅰコリ 1:18～24）。偽教師たちは、異邦人の聖徒たちに無理やり割礼を受けさせ、割礼を受けなければ救われないと偽りの福音を伝えました（使 15:1）。割礼によって救いの有無を判別しようとする彼らは、肉を誇りとする人々です（13節）。しかしパウロは、イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものはなく、この世が自分に対して、そして自分がこの世に対して十字架につけられたと告白します（14節）。すでにこの世に対して死んだ者には、キリストの十字架以外の何ものも重要ではありません。

- 偽教師たちが誇ろうとしていたものは何ですか。日常で、キリストの十字架よりもあなたが誇っているものは何でしょうか。

新しく創造された被造物 (6：15〜18)
救われて新しく生まれた者にとって最も重要なことは、キリストにあって「新しく創造されること」です（15節）。これは「新しい創造」、また「新しく造られた者」（Ⅱコリ 15:7）と表現できます。パウロは、救われることを、単なる生まれ変わりではなく、「新しい創造」という宇宙論的で包括的なことばで表現しています。私たちは、単に個人的な次元で救われた存在ではなく、宇宙論的な次元で救われた存在です。言い換えると、神の新しい創造の計画の中で、人との関係、この世との関係、被造世界との関係から救われた新しい被造物であり、新しい人なのです。このような新しい創造の原理の中で生きていく者には、平安とあわれみ、そしてキリストの恵みがあります。

- ｢新しい創造」は、キリストを信じた者にとってどのような意味ですか。新しい被造物であるあなたは、どのような心で生きていくべきでしょうか。

きょうの祈り

私の人生で誇るものは、ただ主の十字架であることを願います。世の基準と価値に動ずることなく、日々、十字架の前に自分の思いと視線と人生を置くことができますように。この身にイエス様の焼き印を帯びた者として、迫害を恐れず福音を宣べ伝えることができますように。

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