1 私のたましいは黙ってただ神を待ち望む。私の救いは神から来る。
2 神こそわが岩わが救いわがやぐら。私は決して揺るがされない。
3 おまえたちはいつまで一人の人を襲うのか。おまえたちはこぞって打ち殺そうとしている。城壁を傾け石垣を倒すように。
4 実に彼らは人を高い地位から突き落とそうと企んでいる。彼らは偽りを好み口では祝福し心では呪う。セラ
5 私のたましいよ黙ってただ神を待ち望め。私の望みは神から来るからだ。
6 神こそわが岩わが救いわがやぐら。私は揺るがされることがない。
7 私の救いと栄光はただ神にある。私の力の岩と避け所は神のうちにある。
8 民よどんなときにも神に信頼せよ。あなたがたの心を神の御前に注ぎ出せ。神はわれらの避け所である。セラ
9 低い者はただ空しく高い者も偽りだ。秤にかけると彼らは上に上がる。彼らを合わせても息より軽い。
10 圧制に頼るな。略奪に空しい望みをかけるな。富が増えてもそれに心を留めるな。
11 神は一度告げられた。二度私はそれを聞いた。力は神のものであることを。
12 主よ恵みもあなたのものです。あなたはその行いに応じて人に報いられます。

今日のみことばの要約

ダビデは、神こそ「わが岩」「わが救い」「わがやぐら」であるため、決して揺るがされないと告白します。敵がこぞって彼を殺そうとしていますが、彼のたましいは神をただ待ち望みます。そして、ダビデは民に向かって、富に心を留めず、どんなときにも力の神に信頼し、心を神の御前に注ぎ出せと言います。

みことばから

ただ神を待ち望め (62：1〜7)
62篇は、敵の攻撃によって力なく倒れ、揺るがされている状況の中で、神への信頼と確信を告白する詩です。敵は、ダビデを殺そうと攻撃し、彼を倒すために、うわべでは祝福するふりをしながら心の中では呪います。だれも信じることのできない状況の中で、ダビデは自らに「私のたましいよ / 黙ってただ神を待ち望め」（5節）と命じます。神だけが彼の救いだからです。真の平安は、その確信から来ます。敵の攻撃によって揺るがされるとき、ダビデはこの世の方法を求めたり、人生をあきらめたりせず、沈黙の中でただ神を待ち望みました。救いと栄光、力の岩と避け所は、ただ神のうちにあることを確信していたからです。私たちの望みはただ神にあります。

- 恐れによって心が揺るがされるとき、ダビデは自分自身に何と命じましたか。心が苦しくてつらいとき、あなたは何に信頼しますか。

神の御前に心を注ぎ出せ (62：8〜12)
敵に囲まれた苦しみの中でただ神を待ち望んでいたダビデは、今やイスラエルの民に視線を向けます。そして、自分が倒れて揺るがされている状況で神を待ち望んでいるように、どんな状況でも神に信頼し、心を神の御前に注ぎ出すようにと民に勧めます。人に頼ることは愚かなことです。人は息よりも軽い存在だからです。富や権力に頼ることも愚かなことです。それらは人生の危険と空しさから救い出してくれる真の救いとはなり得ないからです。多くの人が暴力によって権力を手に入れ、偽りによって富を蓄えている世で、私たちは神の御前に心を注ぎ出しながら信仰の道を歩まなければなりません。力と恵みは神のものであるということばを堅く握りしめましょう。

- ただ神に信頼し、神の御前に心を注ぎ出すべき理由は何ですか。あなたが人ではなく神に心を注ぎ出すべきことは何でしょうか。

きょうの祈り

主よ、ちりのように軽い私の、揺るがされない岩、救い、とりでとなってくださり感謝します。この世の人々のように富や権力を追い求めず、神様のあわれみを求める者としてください。避け所である神様の御前に心を注ぎ出すとき、真の希望を与えてくださると信じて祈ります。

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