22 そのころ、エルサレムで宮きよめの祭りがあった。時は冬であった。
23 イエスは宮の中で、ソロモンの回廊を歩いておられた。
24 ユダヤ人たちは、イエスを取り囲んで言った。「あなたは、いつまで私たちに気をもませるのですか。あなたがキリストなら、はっきりと言ってください。」
25 イエスは彼らに答えられた。「わたしは話したのに、あなたがたは信じません。わたしが父の名によって行うわざが、わたしについて証ししているのに、
26 あなたがたは信じません。あなたがたがわたしの羊の群れに属していないからです。
27 わたしの羊たちはわたしの声を聞き分けます。わたしもその羊たちを知っており、彼らはわたしについて来ます。
28 わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは永遠に、決して滅びることがなく、また、だれも彼らをわたしの手から奪い去りはしません。
29 わたしの父がわたしに与えてくださった者は、すべてにまさって大切です。だれも彼らを、父の手から奪い去ることはできません。
30 わたしと父とは一つです。」
31 ユダヤ人たちは、イエスを石打ちにしようとして、再び石を取り上げた。

今日のみことばの要約

イエスが宮の中を歩いておられると、ユダヤ人たちは、いつまでも自分たちの気をもませず、キリストならはっきりと言うようにと言ってきます。イエスはすでにそのように言い、父の名によって行うわざが証ししているのに、彼らはイエスの羊の群れに属していないので信じません。しかし、イエスと父とは一つです。

みことばから

明らかな答えを求めるユダヤ人たち (10:22〜24)
宮きよめの祭りは、ユダヤ人の解放と勝利を記念する祭りです。アンティオコス４世の時代、激しい迫害を受けていたユダヤ人たちがマカバイを中心に革命を起こして神殿を奪還したことに由来します。８日間、火をともして神殿を奉献したので「光の祭り」、奉献を意味する単語から「ハヌカ」、神殿をきよめて奉献するという意味で「宮きよめの祭り」と呼ばれます。宮きよめの祭りになると、ユダヤ人たちはローマの圧制から解放してくれる政治的なメシアを期待しました。彼らは、イエスが目の見えなかった人に「光」を与えたことを知り、ローマから解放してくれる「キリスト」であるならそうであるとはっきり言うようにと要求します（24節）。しかし、イエスは、政治的メシアではなく、全人類を「罪」から救うメシアです。

- 宮きよめの祭りに、ユダヤ人たちはイエスに何を要求しましたか。イエスに関してあなたが疑いなく告白できることは何ですか。

ご自分が神であることを知らせるイエス (10:25〜31)
イエスは、光、羊たちの門、良い牧者として、ご自分が神であることを明らかにされましたが（8:12；10:7, 11）、ユダヤ人たちはイエスを信じませんでした。イエスが神の名によって多くのことを行われたのに「キリスト」として信じないのは、彼らがイエスに属した羊たちではないからです。彼らは、イエスの声を聞こうとも従おうともしません。しかし、イエスの声を聞いて従う者は、永遠のいのちを与えられ、永遠に滅びることがなく、完全に守られます（28節）。だれもイエスの御手にある者たちを奪い去ることはできません。彼らは、万物よりも偉大な神がイエスに与えられた者たちだからです。イエスと神は「一つ」です（30節）。

- イエスが「わたしと父とは一つです」と言うと、ユダヤ人たちはどのように反応しましたか。あなたはイエスのことばを、どのように受け入れますか。

きょうの祈り

信じる者に永遠のいのちを与えてくださる方は、イエス様だけです。そのイエス様を信じていない人に、私が主の香りとなり、また手紙となれますように。神様が私の人生の中で行われたみわざを、家庭、学校、職場、教会で証しすることができるように助けてください。

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