25 これらのことを、わたしはあなたがたと一緒にいる間に話しました。
26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。
27 わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。
28 『わたしは去って行くが、あなたがたのところに戻って来る』とわたしが言ったのを、あなたがたは聞きました。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くことを、あなたがたは喜ぶはずです。父はわたしよりも偉大な方だからです。
29 今わたしは、それが起こる前にあなたがたに話しました。それが起こったとき、あなたがたが信じるためです。
30 わたしはもう、あなたがたに多くを話しません。この世を支配する者が来るからです。彼はわたしに対して何もすることができません。
31 それは、わたしが父を愛していて、父が命じられたとおりに行っていることを、世が知るためです。立ちなさい。さあ、ここから行くのです。

今日のみことばの要約

助け主である聖霊は、イエスが話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。イエスが与える平安は、世が与えるのとは違います。イエスが弟子たちに先に話されたのは、それが起こったときに彼らが信じるためであり、イエスが父を愛していて、父が命じられたとおりに行っていることを世が知るためです。

みことばから

助け主なる聖霊が行われること (14:25〜26)
イエスが去って行かれると「もう一人の助け主」が来られます。イエスは「もう一人の助け主」がどのような方であるかを説明してくださいます（26節）。その方は三位一体の第３の位格である聖霊です。神がイエスを遣わされたように（3:17）、聖霊も神が遣わされます。聖霊は特に「イエスの名によって」神が遣わされる方です。これは、聖霊が行われることとイエスが行われることがつながっていることを意味しています。聖霊が来られれば、弟子たちにすべてを教えてくださいます。また、イエスが語られたことを思い起こさせてくださいます。聖霊はイエスの代わりとなる最高の教師です。

- イエスが約束された「もう一人の助け主」はどのような方ですか。あなたはどのように聖霊の導きと教えを受けていますか。

イエスが与える平安 (14:27〜31)
イエスは、心を騒がせる弟子たちに「平安」を与えてくださいます（27節）。それは、世が与える平安とは次元の違うものです。イエスが与えてくださる平安とは、「永遠のいのち」だからです。それでイエスは弟子たちに「あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません」と言われます。イエスは「わたしは去って行くが、あなたがたのところに戻って来る」と以前言われたことを思い出させ、弟子たちを安心させてくださいます（28節）。これは「あなたがたを捨てて孤児にはしません」という約束を確かなものにするものであり、また復活されることの暗示でもあります（18節）。弟子たちがイエスを神であると信じ、イエスを愛していたなら、イエスが神のもとに行かれることを喜んだはずです（28節）。イエスが去って行くことは、神のみこころを成就することだからです。

- イエスが与える平安は、世の平安とどのように違いますか。心に平安がないのであれば、その理由は何であり、どうしたら回復できるでしょうか。

きょうの祈り

私の心から心配や不安を取り去り、希望と喜びで満たしてください。現実は行き詰ったままですが、世が知ることのできない平安を与えてくださるという主の約束を握りしめます。聖霊によって私を導いてくださり、イエス様をさらに熱く愛することができますように。

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