18 世があなたがたを憎むなら、あなたがたよりも先にわたしを憎んだことを知っておきなさい。
19 もしあなたがたがこの世のものであったら、世は自分のものを愛したでしょう。しかし、あなたがたは世のものではありません。わたしが世からあなたがたを選び出したのです。そのため、世はあなたがたを憎むのです。
20 しもべは主人にまさるものではない、とわたしがあなたがたに言ったことばを覚えておきなさい。人々がわたしを迫害したのであれば、あなたがたも迫害します。彼らがわたしのことばを守ったのであれば、あなたがたのことばも守ります。
21 しかし彼らは、これらのことをすべて、わたしの名のゆえにあなたがたに対して行います。わたしを遣わされた方を知らないからです。
22 もしわたしが来て彼らに話さなかったら、彼らに罪はなかったでしょう。けれども今では、彼らの罪について弁解の余地はありません。
23 わたしを憎んでいる者は、わたしの父をも憎んでいます。
24 もしわたしが、ほかのだれも行ったことのないわざを、彼らの間で行わなかったら、彼らに罪はなかったでしょう。けれども今や、彼らはそのわざを見て、そのうえでわたしとわたしの父を憎みました。
25 これは、『彼らはゆえもなくわたしを憎んだ』と、彼らの律法に書かれていることばが成就するためです。
26 わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち、父から出る真理の御霊が来るとき、その方がわたしについて証ししてくださいます。
27 あなたがたも証しします。初めからわたしと一緒にいたからです。

今日のみことばの要約

イエスを憎む世は、主から選び出された私たちのことも憎みます。それはイエスを遣わされた方を知らないからです。イエスはすでに来て彼らに話されたので、彼らは罪について弁解の余地がありません。助け主である真理の御霊が来てイエスについて証ししてくださり、弟子たちも証しします。

みことばから

世が憎む対象 (15:18〜25)
まことの光を拒んだ世は、クリスチャンのことも憎みます（18節；1:9〜10）。ここで「憎む」とは、嫌悪して敵対心を抱くという意味です。これに該当するギリシア語は現在形で、常に世から憎まれているという意味になります。世がクリスチャンを憎む理由は、第一に、クリスチャンが世に属していないからです（19節）。クリスチャンはイエスに属する者であるため、悪しき世の知恵ではなく、上からの知恵にふさわしい行いをするべきです（ヤコ 3:13〜18）。第二に、世がイエスを憎んでいるからです（18節）。これは、神を憎む心から出たものであり（21, 23節）、詩篇のみことばの成就です（25節、詩 69:4）。イエスを憎む世は、イエスのしもべであり友であるクリスチャンを迫害します。イエスは世に来て神のことばを伝え、神の力を示されたので、イエスを拒むことは罪です。

- 世がイエスとクリスチャンを憎む理由は何ですか。世の人々に憎まれるとき、あなたが覚えるべきことは何ですか。

証しする助け主、聖霊 (15:26〜27)
イエスが世に罪が何であるかを悟らせなかったなら、イエスが憎まれることはなかったでしょう（22, 24節）。同じように、クリスチャンが世で罪と戦わないなら、そしてイエスについて世に伝えないなら、憎まれることはないでしょう。そのような世で、イエスを証しする方がおられます。それは、神が遣わされる助け主、すなわち「真理の御霊」です（26節）。神の御霊は、光を放って真理であるイエスを証しされます。そして、世が罪を弁明できないようにされます。弟子たちもイエスを伝えます（27節）。イエスとともにいた彼らは、十字架と復活の目撃者となります。

- 真理の御霊である助け主が行われることは何ですか。あなたがイエスの証人になることができる理由は何ですか。

きょうの祈り

主を憎む世の迫害を恐れ、主を信じる者らしく生きられなかったことを告白します。御霊に満たされて罪と戦い、主の証人として堂々と生きられるようにしてください。主のみことばに従って歩み、義と真理、復活を宣言し、主に喜ばれる信仰者として立たせてください。

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